書類が通ったら、多くの場合、次に受けるのは筆記試験になります。
ネットなどで調べると筆記試験は四則演算が主に出題されると書いてあることが多いです。
しかしそれだけかと思ってなめてると痛い目にあいます。
問題を見てみればわかりますが、初見ではかなりの確率で解けない問題が意外とあるのです。
その辺は別の記事に書きましたので参照ください。
今さら学生時代のような勉強などしたくないと思われるかもしれません。
ですが、アラフォー世代の転職は若手とは違います。
相応の手間ひまや努力、勉強が必要であるというのは、私の実体験からの進言なのです。
この記事ではアラフォー世代になってから2度の転職を経験し、2度目の転職では年収100万円アップを達成した筆者が実体験を元に筆記試験のノウハウをお伝えします。
筆記試験の形式
筆記試験の形式には色々とパターンがあります。
- 応募先企業に出向いて、紙に回答するテスト
- 応募先企業に出向いて、PC上で回答するテスト
- 応募先企業とは別の試験会場に出向いて、PC上で回答するテスト
- 自宅でPC上で回答するテスト
主だったところは上記4種類でしょう。
私は約5年間、延べ200社弱の転職活動で4種類すべてを経験しました。
最近では紙に書くいわゆるペーパーテストではなく、PC上でマウスとキーボードを使って
回答する形式が多いようです。
PCで解答するタイプの注意点
ここで注意点。
PC上で回答するタイプの試験では、時間内に完了する目安が表示されることがあります。
問題ごとに残り時間を示すバーが表示され、このバーが時間とともに短くなっていく形が多いようです。
各問題をバーが消える前に回答できれば、試験時間内に無理なく終わらせられるというわけです。
確かにこの表示は、難しい問題に時間をかけ過ぎてしまわないようにする目安にはなるのですが、あまり気にするとこの目安に引っ張られて自分のペースが乱されます。
私はまさに引っ張られるタイプで、PCで受ける形式の試験は苦手でした。
アラフォー世代なら似たようなところがあるかもしれませんね。
できれば本番の前に模擬テストを受けておくとよいでしょう。
事前の準備
筆記試験の勉強方法については前述したとおり別の記事に記載しました。
ここではマイナーなためそこで記載しなかったテストについて紹介します。クレペリン検査です。
簡単なテストですが、大半の人はやったことがありません。
私は2回だけですが受けたことがあります。
2度目の転職活動(約5年間、延べ200社弱を受験)の中で2回だけですので、出題される可能性は低いと言えますが、初見だと結構戸惑うと思います。
転職活動を始めたら、どこかの時点で一度は練習しておきましょう。
クレペリン検査とは
クレペリン検査とはこういう試験です。
横一列に数字が並んでいて、隣同士の数字を足します。
その結果の1桁目だけを、足し合わせた数字の下に書いていきます。
段ごとに1分間の制限時間が設定されていて、時間が来たら次の段に移ります。
計算途中でも問答無用で次の段に移らなければなりません。
これを、1段目が終わったら2段目。2段目が終わったら3段目という風にひたすらやっていきます。
できる限り素早く計算をして回答を記入していきますが、全ての足し算を終わらせようと躍起になる必要はありません。
最初から無理な数の数字が書かれているので。
15分間のテストを終えると5分間の休憩が入り、その後また15分間のテストを実施します。
クレペリン検査で判定されるもの
クレペリン検査は、いかに速く正答を出せるかを見るテストなのですが、違う箇所も見られています。
それは、段ごとの最終計算結果の位置です。
各段ごとの最終計算結果の位置をつないで現れる曲線から、受験者の特性を判断するテストでもあるのです。
例えば、最初は多くの計算結果を間違えずに回答できたとしましょう。
しかし、下の段に行くにつれて急激に回答数が減少し、正答率も悪化したとします。
その場合、この受験者はあまり集中力が続かないタイプなのかな、と判断され(る場合があり)ます。
この曲線を意図的に操作しようとする必要はありません。
むしろ意図的に曲線を描こうとすると不自然になってしまい、いらぬ誤解を招きます。
余計なことは考えず、全力で計算を進めましょう。
まとめ
せっかく書類審査を通ったのに、筆記試験で落ちてしまってはもったいないことこの上ありません。
何か今さら試験勉強みたいなことやりたくないと思わずに、しっかり対策しましょう。
成功はその先にあるのです。