当ブログでは転職成功の確率を上げるために、勉強することを推奨しています。
アラフォーにもなって勉強なんて、とお思いでしょうか。
この記事は、転職活動を始めるときに勉強しろって言われたって、そんなこと言われてもなあ、という人向けの記事です。
私は応募企業を選定するのも、筆記試験や面接の対策をするのも、少々お金をかけて勉強することが必須だと考えます。
この考えは、アラフォー世代になってから2度の転職を果たし、2回目の転職では年収100万円アップを達成した私の経験則です。
とは言え、購入するのは主に書籍で、1冊2千円前後ですので、それほど多くのお金をかけるわけではありません。
この記事で目的別にお勧めの勉強法をお教えするので、ぜひ参考にしていただき、少しでも成功確率を上げてもらえればと思います。
まずは企業情報を集めよう
就職四季報
まず何はともあれ、就職四季報です。
私は転職活動を始めてから、いわゆる四季報ではない、”就職”四季報があるのを初めて知りました。
就職四季報には総合版と優良・中堅企業版の2種類あります。
総合版には主に規模が大きめの企業が収録されており、優良・中堅企業版には(総合版に含まれないような)中堅企業が収録されています。
取りあえず総合版を買っておけばいいですが、結構な頻度で総合版に含まれない中堅企業を調べる機会もあります。(優良・中堅企業版にも掲載されない企業も意外とあります)
網羅的に情報を得たい人は総合版と優良・中堅企業版を両方購入しておきましょう。
私は両方買ってました。
使い方
転職サイト、もしくは転職エージェントから案件を紹介されたら、まず募集要項を見ます。
募集要項には企業の基本情報が掲載されており、そこには想定年収なども含まれます。
次に、就職四季報の該当ページを探しましょう。
するとこんな情報が載っています。
- ・就職3年後離職率
- ・有給取得率
- ・月平均残業時間
- ・各年代別平均賃金 etc…
これらは就職四季報以外にはなかなか出て来ない情報ですので、かなり参考になります。
しかもこの情報は、東洋経済新報社が各企業にアンケートを取って調べた公式情報なので信頼性があります。
ただし残念ながら、企業によっては回答していない項目もあるので注意。
エントリーシートの通過率なども載っていますが、新卒採用の場合なのでこれは参考になりません。
そしてこれらの情報を見て、自分の希望に合うかどうかをふるいにかけます。
有給取得率は高く、残業は少ない方が良い人もいるでしょうし、逆にバリバリ働きたいのでその数値は気にしないという人もいると思います。
ただし情報の見方には注意が必要です。後述します。
それから”求める人材”という項目があります。
この項目も、基本的には新卒者を対象にしたものですが、参考にはなります。
自分が合致しているかどうか、あるいは合致していなくても寄せられるかどうかを確認します。
情報の見方
就職四季報に記載されている情報は、公式だけに嘘や誤情報ではありませんが、それでも見方には注意が必要です。
そのまま受け取ってよい情報と、参考程度にしておく情報の2通りがあるからです。
就職3年後離職率は、他社と比較して高ければあまり良くない、低ければ良いといった、そのまま受け取れる情報です。
しかし、例えば有給取得率や月平均残業時間などは、全社平均としては正しいとしても、募集をかけている部署がその数値の通りかどうかはわかりません。
有給取得率や月平均残業時間といった数値は、部署ごとに差が大きいことが普通にあります。
募集をかけている部署は社内平均よりはるかに残業が多い部署かもしれませんし、その逆もあり得ます。
ただし全体の傾向として見る分には参考になる、そういう情報です。
実際、私が1回目の転職で配属された部署は、その会社の中で有数の残業が多い部署でした。
全体として見ればそれほど残業が多い会社ではありませんが、私の部署は”時間外労働の上限規制”である年間720時間に引っかかりそうな人がちらほらいる、そういう部署でした。
このあたりは入社する前の段階ではなかなかわからないので、転職活動の中でもリスクと呼べる部分です。
わからないのですが、それでもできる限り情報収集をしましょう。
業界動向を調べよう
私は2回の転職の中で職種は同じですが、それぞれ異なる業界に転職しました。
当然ながら、今後発展する可能性の高い業界に転職した方がやりがいもありますし、給与も上がりやすいと言えるでしょう。
未来を予測することは困難ではありますが、それでも何もやらないよりはマシです。
書籍で調べよう
そこで業界地図を参考にすることを提案します。
業界地図で業界動向を調べることで、これから発展しそうか、それとも衰退しそうか、ざっとでも把握することをお勧めします。
私の場合、1回目の転職では年収横ばいでしたが、2回目の転職で年収100万アップを達成しました。
これは業界動向を把握していたからというのも一因です。
それだけ、個別の企業情報だけでなく業界動向を知ることも重要なのです。
募集案件の傾向から推測しよう
企業の募集案件をたくさん見ていると、ある傾向に気付くことがあります。
それが指し示すものが、これから発展する可能性があるのです。
例えばこれは10年ほど前、1回目の転職活動での話になりますが、こんなことがありました。
募集案件をいろいろと見ていく中で、電気自動車関連の募集が目につきました。
それはつまり、自動車メーカーおよび関連企業各社が電気自動車に商機を見出して、人材確保に向けて動き出した、10年前はちょうどそういう時期だったのです。
いわゆるメガトレンドです。ちなみに2回目の転職活動(2年ほど前です)ではその傾向は一切ありませんでした。
ちなみに保有スキルが合致しなくて電気自動車関連には入れませんでした。
ただし、その時点ではただの推測で終わる可能性はあります。
電気自動車については割と当たる確率が高そうですが、目に留まったものが毎回そうとは限りません。
むしろどちらかと言えばこれは例外的だとは思います。
企業が募集をかける理由は様々あるでしょう。その中に、業界の発展を見越した募集案件も隠れていることがあるのです。
筆記試験対策をしよう
企業が中途入社の選考を行うにあたり、主に次のような段階を踏むことが多いです。
- 1次選考―――書類審査
- 2次選考―――筆記試験
- 3次選考―――面接試験(複数回)
この段落では筆記試験の勉強法について記載します。
アラフォー世代の皆さんは、筆記試験を受けたのなんて何年前かもうわからん、という人もいるのではないでしょうか。
私も似たようなものだったのでわかります。
30代後半で活動した1回目の時はまだよかったのですが、40代半ばになってから活動した2回目の時には、酷いものでした。
活動を始めてすぐ、運よく書類審査を通過して筆記試験を受けたのですが、これがもうボロボロで落ちてしまいました。
優良企業だったのでもったいないことをしたと思いましたが、後悔先に立たず。
でも筆記試験は、問題集で解法を練習すれば対策できるものです。
私は対策のかいあって、筆記試験で落ちたのは上述した1社だけでした。
ということで筆記試験対策用の参考書を紹介しますが、最近の筆記試験は私たちが新卒の頃と違い、筆記試験の種類が増えているのでやっかいです。
SPI対策
私たちの新卒の頃からある代表的な筆記試験、SPIです。
最も試験に出る可能性が高いので、まずはSPIについて対策します。
しかし、SPIにもいくつか種類があるので注意が必要です。(しかもこれだけではないという)
- ・SPI-U―――新卒者用
- ・SPI-G―――転職者用
- ・SPA-A―――新卒者用の短縮版
- ・SPA-B―――エンジニア用
しかもさらにややこしいことに、中途採用だからと言って転職者用のSPI-Gが出題されるとは限りません。
転職者に対しても新卒者用のSPI-U、あるいはSPA-Aを使用することがあるからです。
どのテストを出すかは企業ごとに異なり、しかも事前に知ることは”基本的には”できません。
なので、当ブログではSPI-UとSPI-Gの2つを勉強することを推奨します。
↑SPI-U対策用
実際私もこの2つを対策していました。
↓SPI-G対策用
最低でもSPI-Gだけはやっておきましょう。
玉手箱・CAB/GAB対策
SPIほどメジャーではありませんが、玉手箱、CABあるいはGABという試験方法もあります。
これらはSPIとは別の会社が作成している試験方法になります。(細かいことは省きます)
基本的にはSPIと似たような形式が出題されるのですが、たまに違う形式が出ます。
これが初見だと解法がわからなかったりすごく時間がかかったりするので、最低でも1回は自力で問題を解いておく必要があります。
見たことのない問題が出ると焦ってしまい、試験全体の出来に影響してしまうからです。
玉手箱、CAB/GABとSPIを一冊にまとめた参考書もあったのですが、(ただし、各テストごとのボリュームは少ない)最新版は出ていないようです。(↓は2020年発売の2022年度版)
私はこれらを全て買って勉強していました。
まとめ
企業情報から筆記試験対策まで、対策本を紹介しました。どれも2,000円前後ですので、全部買っても1万円くらい。
これで転職活動を有利に進められるなら、決して高くないと思います。
転職成功を目指して頑張っていきましょう。