転職サイトや転職エージェントに募集をかけている企業の情報は、求人票という形で提供されます。
私たち転職希望者は求人票を見て、応募するかどうかを決めるわけですが、たくさんある企業の中から応募する企業を選び出すのは、なかなかに時間のかかる作業ですよね。
この記事では以下の悩みを解決します。
求人票のどこを重点的に見ればいいのかわからない!
私はどちらかと言えば優柔不断な方なので、応募企業を決めるにも時間がかかっていました。
ある程度絞ってからはいったん放置、みたいに。
実際に応募するかどうかは色んな項目を厳しく見る必要がありますが、まず最初のふるいにかけるには求人票のどこをどう見ればよいのか。
本記事では、2度の転職活動の約5年間に200社近く応募した(そして最終的に年収100万円アップを達成した)私が、厳選して求人票の見るべきポイント3ヶ所をお伝えします。
求人票はまず次の3ヶ所を見てふるいにかけよう!
1つめのポイント-職務内容
まず第一に職務内容を見て、自分の希望する職務内容かどうかを判断します。
ここで募集する職務内容と希望がぴったり合致すれば何も悩む必要はありませんが、そうは行かないのが世の常です。
それ以外の項目が良くても、肝心の職務内容が合わないということが、ままあります。
というより合わない方が多いと言ってよいでしょう。
そんな時にどう考えるかですが、
私は少しでもヒットするところがあれば、何ならカスってるくらいでも応募していました。
理由は以下の2つです。
- ・何が採用担当者の目に留まるかは結局のところわからない
- ・アラフォー世代はそれだけ経験が多い
何が採用担当者の目に留まるかは結局のところわからない
企業がどんな背景を元に、どんな人材を求めているかは結局のところわかりません。
例えば入社後の教育込みで、中長期的スパンも視野に募集している場合もあれば、即戦力を求めている場合もあります。
それは求人票からではわからないのです。(たまに書いてある場合もあります)
ですので、こちらから敢えて入り口を狭くしては損なんですね。
私の2回目の転職活動で入社した企業も、実はちょっと変わった経緯で決まりました。
応募した求人では書類で落とされたのですが、その後べつの部署から面接に来ないかとの連絡をもらい、そこからはトントン拍子で決まったのです。
このように、何がきっかけで決まるかは本当にわかりません。
転職活動は初めからダメ元でやるものです。
相手に上手くはまればラッキー、もっとカッコ良く言えば、人と人との縁で決まるものです。臆せず応募しましょう。
アラフォー世代はそれだけ経験が多い
アラフォー世代には若手にはない武器があります。
それが経験値です。
若手を中途で採用しようとするとき、当然将来性も見込んで判断されるでしょう。
しかしアラフォー世代はそうはいきません。その時点での保有スキルが最重要視されます。
ではアラフォー世代は不利なのか。
そんなことない、というのが私の考えです。
なぜなら、それだけ経験を積んだ期間が長いので、どこかしら引っかかるところがあるだろうと思うからです。
逆に、こんな風にポジティブに考えないとやってられない、とも言えます。
書類審査に応募するには転職サイトで2,3回クリックするだけ。
自分の経験が少しでも職務内容に合致する部分があると思うなら、応募しましょう。
2つめのポイント-想定年収
第2の判断ポイントは、想定年収です。
そして、現職の年収以上が必須条件です。
何か特別やりたい仕事内容とか、以前からあこがれていた企業とかでない限り、年収を下げる転職はお勧めできません。
これはある意味当然のことかもしれませんが、給料が高い企業の方が、例えば福利厚生などの給与以外の面も条件が良いからです。
私が1回目の転職で入社した企業は、新卒で入った企業とほぼ同程度の給料でした。
結果どうだったかと言うと、2度目の転職活動に踏み切るには十分な程度には、色々と問題のある企業でした。
2回目の転職で年収が100万円アップする企業に入社することができましたが、やはり給与以外の面でも条件が良いのです。
こうした私の経験から強く忠告させていただきます。
想定年収は、現職の年収以上が必須条件です。年収が下がる転職はやめましょう。
3つめのポイント-年間休日日数
第3の判断ポイントは、年間休日日数です。
現職より少ない休日日数の企業は避けましょう。
これも年収と同様、休日日数自体というよりは、それ以外の条件面の充実度を測る意味あいです。
数字それ自体よりも、推測するのに必要な情報
なぜ私が年収や年間休日日数から他の条件を推測することにこだわっているかと言うと、求人票には表れない条件が多々あるからです。
募集企業がどの程度ブラックなのか、あるいはホワイトなのか。
求人票を見たり就職四季報を読み込んだりするだけでは見えない部分がたくさんあり、それらは人生の大半を過ごす会社という環境の中で小さくない影響をもたらすのです。
想定年収の項で書いたとおり、同程度の休日日数の会社は同程度の待遇と推測できます。(もちろん例外はあります)
特に年間休日日数といった条件は、そうそう変わるものではありません。
一度決めたらよほどのことがない限り変更されないものでしょう。
そこには、会社側が社員をどのように扱おうとしているかが現れているのです。
社員をできる限り長時間労働させてこき使おうとしているのか、それとも株主と経営陣だけでなく、社員にも利益を還元しようとしているのか。
私の場合、新卒で入った企業と1度目の転職で入った企業の社員の扱いに嫌気が差していたので、2度目の転職活動時にはこの点にこだわっていたのです。
ちなみに2度目の転職活動時には、年間休日日数120日を最低ラインとして線引きをしていました。
ただし、この数字は業界によって結構変わるので、ご自身の現職での待遇と合わせて考えていただければと思います。
まとめ
以上、求人票を見るべきポイントを説明して来ました。
・1つ目のポイントー職務内容
→募集内容と保有スキルが合致すればそれで良し。合致しなくても、少しでもヒットするところがあれば、何ならカスってるくらいでも応募しましょう。
・2つめのポイント-想定年収
→現職の年収以上が必須条件。年収が下がる転職はやめましょう。
・3つめのポイント-年間休日日数
→数字には、会社側が社員をどのように扱おうとしているかが現れています。最低ラインを決めて線引きしましょう。
よく言われることですが、転職における選考は、企業が応募者をふるいにかけるプロセスであると同時に、転職希望者が企業を選定するプロセスでもあるのです。
企業選びは、間口は広く、しかしシビアに行いましょう。